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明治神宮ミュージアム:伝統と現代デザインの融合

明治神宮ミュージアム:伝統と現代デザインの融合

神聖な森の中のミュージアム

明治神宮ミュージアムは、東京の文化施設のなかでも独自の位置を占めています。明治神宮の境内にあり、より大きな精神的・自然的景観の一部として存在しています。約100年前に全国から献木された10万本の樹木は、原宿と新宿の間に鬱蒼とした森へと成長しました。ミュージアムへ向かうにはまずこの森を通り抜けることになり、都会の喧噪から森の静寂への転換が体験の一部となっています。ミュージアムは神宮の創建100年を記念して2019年に開館し、明治天皇昭憲皇太后にゆかりのある品々を展示しています。

隈研吾の建築ビジョン

建物を設計したのは、日本を代表する建築家であり新国立競技場の設計者でもある隈研吾です。明治神宮での隈のコンセプトは、周囲の環境に「消える」建築でした。建物は低く横に広がり、屋根は木々の樹冠からほとんど突き出しません。外装には神社建築と同じヒノキ(檜)が使われ、近くの社殿との素材的な連続性が生まれています。内部は温かみのある木の表面、自然光、床から天井まで届く窓から森の景色が望めるよう設計されています。周囲との統合こそが、この建築の本質です。

展示内容

コレクションは皇室ご夫妻の遺品と儀式用の品々が中心です。主な展示品には明治天皇が使用した馬車、宮廷衣装、書、そして明治時代(1868〜1912年)――日本の開国と急速な近代化の時代――を記録した写真資料などがあります。展示品には十分なスペースと繊細な照明が施され、職人技が引き立てられています。天皇の馬車が自然光の降り注ぐ吹き抜け空間に展示された馬車ホールは、ミュージアム内でもっとも印象的な空間です。

明治神宮との連携

ミュージアムに隣接する明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后の御霊を祀る神社です。年間数百万人が参拝し、日本最大の初詣をはじめ主要な神道行事が行われています。ミュージアムは解説的な役割を果たし、神社が伝える崇敬の念を、歴史的な文脈と遺品によってより深い理解へと導いてくれます。

来館者への実用情報

ミュージアムは明治神宮内苑の南側エリアにあります。最寄り駅はJR山手線原宿駅、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅で、参道を歩いて10〜15分です。入館料は大人1,000円。コンパクトなミュージアムで、45分から1時間ほどで見学できます。境内散策と隣接する明治神宮御苑(6月の花菖蒲で有名)を組み合わせれば、都会の原宿から神聖な森を抜け、歴史に思いを馳せる半日コースが完成します。

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